- メーカー:タカラ
- 発売日:1986年12月5日
- 価 格:4,900円
このゲームは「ファミコンクソゲー番付」の西の横綱として紹介されている。
「トランスフォーマー コンボイの謎」とは?
「トランスフォーマー コンボイの謎」は1986年12月3日に発売されたタカラ(現:タカラトミー)のファミコン参入第1弾ソフト。
サイバトロンシティーコマンダー・ウルトラマグナスを操り、デストロンを倒していく。販売は日本国内のみ。
歴史的即死ゲーム!
「即死ゲー」と聞かれたら多くのユーザーが名前をあげるのが本作。
子供向けに作られたはずのこのゲームは、凶悪なほど難易度が高い。
スペランカーにも並ぶ即死ぶりだが、トランスフォーマーはさらにタチが悪い。
その凶悪さはステージスタート時から始まる。
地上に降り立った主人公に向けて発射される敵の攻撃が、2×2の4ドットととても小さく見にくいうえ結構な速さ。
弾を見極められず開始1秒でやられてしまうという即死ぶり。
おまけに敵の動きも結構早く、多方向に攻撃できるシューティングゲームのプレイヤー機並みの攻撃力。
それでいてプレイヤーの攻撃はロボット時は横方向、トレーラーに変身後は上方向と、放物線を描いて横方向に放たれるミサイルのみ。
極めて高い難易度のせいでゲームを楽しめずに放り出されたに違いないです。
コンボイの謎とは?
「トランスフォーマー」と当時の少年たちに聞けば知らない男子はいない。変形するオモチャとTVアニメは海を越え世界的に人気となっていた。
しかしながら、リリース当時「コンボイの謎って?」というフレーズに謎を感じた少年も多かったに違いない。
僕もそのひとり。
説明書には
コンボイの謎とはいったい……。
コンボイからウルトラマグナスへの指令はこうだった。
●どこかのステージにかくされている
「デストロンゾーン」「サイバトロンゾーン」をさがせ!●エネルゴンキューブを取ることをおこたるな!
その他、隠れキャラクターやボーナス点がたくさんあります。ぜひ、いろいろさがして下さい。
健闘をいのる!
と、ざっくりとした内容しか書かれておらず「何が謎なのかが謎」という奇妙な現象がおきた。
しかし、そこには大人の事情が隠されていたのを僕は数年後、中学生になった頃に知るのでした。
ちなみにその事情とは以下の通り。
本作は3つの時代を舞台にしており、ウルトラマグナスが瀕死のコンボイからスクランブルシティの指揮官に任命されマトリックスを託された映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』の時代を起点として、タイムトンネルで『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(過去)や『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』(未来)の時代に移動しながらデストロンと戦う。
初代と『2010』の間のエピソードである『ザ・ムービー』はサイバトロン総司令官・コンボイが戦死し、総司令官交代劇が描かれた重要なエピソードであるが、諸般の事情により日本では初代『トランスフォーマー』と『2010』の間の時期に公開されなかった。そのため、日本ではコンボイが誰に殺されたのか、コンボイに代わる次のニューヒーローが誰なのかが謎となっていた。そこでこの謎を補完すべく、「君の手でコンボイの死の謎を解け!」という触れ込みで販売されたのがこのゲームであり、製品の発売と前後して「コンボイが死んだキャンペーン」なるものが行われ、TVCMも大量に流れた。
Wikipediaより
という事だった。
説明書には、当時アニメにも登場していたキャラクターも紹介されており、トランスフォーマーの世界観とゲームの概要を知れば興味も湧くところだが、ゲームバランスはその興味も打ち砕くほどの凶悪さだったのは残念で仕方ない。
久しぶりにプレイして。
無理だ!無理ゲーだ!とにかく弱すぎる!
たった一撃でやられてしまうトランスフォーマーって一体なんだ!
当時は即死ゲーなんてざらにあったもんだから、特に疑問も持たずプレイしたもんだが、今となっては疑問ありあり。
アニメでは敵と殴り合ったりもするのに、触れただけで爆発って…。
しかも敵の弾が見えなくて、慣れないうちは「なんで爆発したの?」ってなる。
いちおうゲームの中でもトランスフォーム(変形)できるのだが、使う機会が少ない。
タイトルは「トランスフォーマー」となっているものの、トランスフォーマーである必要があったのかな?と思わざるをえません。
まぁファミコン 黎明期のゲームなのでいろいろと試行錯誤した結果だと思います。
ちゃんとリメイクしたらきっともう少し面白いゲームになったんじゃないかなぁなんて思う今日この頃です。
クリアのための謎。
ゲームシステムの感覚に慣れてステージを進められるようになって、行き詰ったのがステージ9。
なんどプレイしてもループしてしまうのだ。
ここで初めて「おやっ?」となった。
攻略が必要なのだ。
攻略といっても、ステージ内にあるチェックポイントを通過することで、ボスまでたどり着ける。

これを気づかずに進めると、いつまでもループします。
そして残機が99とかなります。
ちゃんとチェックポイントをクリアできれば最終ボス「デストロン」と対決することができます。

ここでクリアかと思えば…。

緊急指令が伝えられる。
説明書にあった「エネルゴンキューブ」をしっかり集めていないと、このメッセージが表示されてしまいます。
てか、ローマ字読みは残念すぎる…。
カタカナの方がまだ良い気がするのは僕だけでしょうか?
なんだかんだで、けっこう熱くなりました。
即死ゲームは闘争心を掻き立てるなぁ。
裏技はあるの?
わずかだがこのゲームにも裏技が存在しますので紹介します。
コンティニュー
ゲームオーバー表示中、A+Bを押しながらスタート。
4面へワープ
2面のスタースクリームを倒すと4面へワープ。
ロディマスコンボイに代わる
これは、裏技(?)というか先に話したように、エネルゴンキューブを集めきれていないとコンボイからの緊急指令が届くわけです。
集めるエネルゴンキューブは「R」「O」「D」「I」「M」「U」「S」の7つ。
まず1週目でロディマスコンボイのアルファベットを全て集め、最後のステージ10の最終ボスを倒してエンディングをみる。
2週目から主人公がロディマスコンボイに代わる。
ちなみに「トランスフォーマー コンボイの謎」はサイバーガジェットの「レトロフリーク」を使ってプレイしましたが、レトロフリークの「コードフリーク」を使うと「無敵」でプレイすることができます。
とりあえず必要な画像はこのコードフリークを使って撮影しました。
これさえあればこのゲーム同様、少年時代にあきらめていたゲームのエンディングも見ることができる!(かも)
次はアナタもいっしょに遊んで見ませんか?
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