メーカー:ソフトプロ
発売日:1985年12月5日
価 格:4,900円
今回紹介する「カラテカ」はファミコン最弱主人公番付のP68ファミコン最弱主人公番付「東の大関」として紹介されている空手格闘アクションゲーム。
カラテカとは?
元々はアメリカのブローダーバンド社が Apple II 用にリリースしたゲーム。
空手家の主人公カラテカが、婚約者マリコ姫を連れ戻すためにアクマ (Akuma)将軍やその手下たちと闘う。

捕らえられたマリコ姫を助け出すためにカラテカは戦うのだ!ゲーム自体の評価はそれほど高くなかったものの、キャラクターの細かなモーションが話題になった。
最弱の理由とは?
ゲームスタート時、主人公の背後が崖になっている。
(オリジナル版だとなぜ崖に立っているのがわかるのだが…)
スタート直後に後ろに下がると、この崖に落ちて即ゲームオーバーになってしまう。

シンプルなゲームオーバー画面が絶望感をあおる。またカラテカは、他のゲームのように敵が向こうから襲ってくるゲームではない。
何も手がかりが無いとどうしていいかわからないのだけれど、敵キャラは右方向へ進むと現れる。
つまり進行方向を向いて立っていたのだ。
(これもオリジナル版だとどこへ向かうのかがわかるのだが…)
ストーリーでいえば、主人公が敵のアジトに向かうのが筋。
ここら辺は忠実といえば忠実。
ただし敵が現れても構えずにそのまま進むと即死する主人公。

待ち受けているワナにも要注意。
たとえばアクマ将軍の飼っている鷹は構えていてもヒットポイントを削る。
アクマ将軍の鷹はどうやってもヒットポイントを削っていく。当時ギロチンと呼ばれていた柵も即死のトラップ。

これが最弱の理由。
ヒットポイントメーターと呼ばれるゲージがあるのにね。
このヒットポイントメーターはちゃんと構えないと意味がないのだ。
礼儀正しくちゃんと強いぞ!カラテカ!
敵が現れて戦いが始まるのだが、そのまま戦うと難易度が高い状態で戦うことになる。
カラテカは礼儀正しくなければならない。

実は戦う前に礼をすると敵の状態が変わるのだ。
このことはマニュアルには書かれておらず、当時のゲーム情報誌にも書かれていた記憶がない。
なぜ礼をするコマンドが存在するのかわからず、なんとなくペコペコしていた人も多かったはず。
あなたはいかがでした?
ともあれちゃんと礼を正し戦うとちゃんと強いです。
間合いとタイミングが命。
敵と戦うときに重要なのは空手家らしく「間合い」と「タイミング」。

当たりの判定は理不尽さを感じずわりと自然なのだが、主人公も敵も攻撃中はダメージを受けない。
良くも悪くもコレがゲームを左右する。
主人公にしろ敵にしろ攻撃が終わった時点で、相手の間合いにいて、相手がまだ攻撃中であれば相手からダメージを受ける。
ただし攻撃は最高3手まで。

コレを逆手にとって敵の攻撃が終わるところで間合いに入り攻撃すればうまくダメージを与えられる。
間合いとタイミングさえ間違わなければ相手を倒せるゲームなのだ!
けっこう人気あるよ。
カラテカは今の格闘ゲームにみられる1対1の対戦をすでに再現している。

またドット絵ながら細かなモーションのリアルな動きは当時のゲームとしてはかなりのクオリティ。
これらが理由で、最弱主人公にあげられるもそれなりに人気のあったゲーム。
久々にプレイしてみて。
先にも説明した通り、コツさえつかめばけっこう先に進める。
ただゲームが進んでいくと、徐々に単調な戦いに飽きてくる。
基本的な攻撃は「蹴り」と「突き」にそれぞれ上・中・下段があり、それを組み合わせて戦うのだが、間合いとタイミングさえ合えば中断蹴りでほぼ間に合う。
ここら辺はまだゲームとしての完成度の低さを感じてしまう。
しかしながら当時のアメリカ人がイメージする「東洋」が見て取れるグラフィックスと、キャラクターのなめらかな動きは当時のゲームを思うと相当なクオリティ。
シンプルにおもしろいなぁ。
時間のあるときに、淡々と敵を倒して行きたいとき、黙々と戦いたいときにはよいゲーム。
また後でやろう。
「カラテカ」はサイバーガジェットの「レトロフリーク」を使ってプレイしました。
次はアナタもいっしょに遊んで見ませんか?